ヘッドホンの一部にモニターヘッドホンと呼ばれるものがある。sonyの900STやAKGのK712などの名機もモニター用途で使用されている。
今回はこのモニターヘッドホンとアニソンの相性について書いていきます。
モニターヘッドホンとは
モニターヘッドホンは主に作曲現場でミックスをする際など、音のバランスを正確に聞き分ける為に使用されるヘッドホンです。
その特性上モニターヘッドホンは誇張のない音源に忠実な表現ができることが一部ユーザーに人気で、普段のリスニング用に購入する方も少なくありません。
また業務用ということもあり高品質・高耐久かつ、長年販売されていることによる信頼性の高さも魅力です。
過去に所有したモニターヘッドホン
- ATH-m50x
m50xは低音に迫力がありながらも全体的なバランスは整った音質で、映画「ターミネーター2」をこのヘッドホンで見た時はバイクで逃走するシーンの爆発音の迫力を今でもよく覚えています。映画館で見ているかと一瞬錯覚しました。
音場は広くも狭くもなくという感じ。とにかく音を聞き分けるための製品であることをひしひしと実感しました。
またアンプを噛ませなくても十分に高音質だと思えるのも良い。
限定カラーがどれもかっこいいのも魅力
- AKG K712 PRO
K712は開放型ヘッドホンのため音の抜けが良いとよく言われますが、使用してみると確かに圧迫感はM50xに比べると少ない。K702比で低音が出るモデルではありますがM50xよりは大人しい自然な低音。
音場は広いですがリバーブがかかった立体音響の様な音ではなく、少し離れた位置から音が聞こえてくるといった印象。若干スピーカーチックですが「ヘッドホンを超越した音場の広さ」ではないです。
性能を引き出すにはアンプが不可欠。(出来ればAC電源のもの)開放型ではありますが耳に接する部分がベロア生地なので夏場は暑く使いにくい。
総評としてはフラットで開放型特有の低音が改善されたヘッドホンだと思いました。
アニソンとの相性
相性は微妙です。ただ音質が悪いという意味ではありません。
まずM50xですが分析的過ぎてつまらない音だと私は感じました。勿論低音が良く出るのでポップス系の曲には使えますが私はゴリゴリのキララ系ソングや美しい女性ボーカルソング(「ふ・れ・ん・ど・し・た・い」や「灼け落ちない翼」)が聞きたかったのでやむなく売却。しかしオーディオテクニカの製品が悪いという訳ではありません。ATH-SR9は高音のキラキラ感と低音が両立されており大変気に入っていました。
K712は特にゆったりとしたアニソンでは相性が良いと感じました。(ABの My Soul,Your Beats! の出だしのヴァイオリンが質量を持ったかのように明らかにリアル)ボーカルも美しく開放型のメリットも活かせていましたが、キララ系ソングには合わないといった印象。
結果10万円クラスのアンプが必要と感じたこと、夏場使えないことから手放しました。
しかし資金に余裕がある方にとっては唯一無二のヘッドホンであるので検討の余地は十分にあると言えます。
↓SR9とK712の詳しいレビューはこちら
モニターヘッドホンとアニソンの相性は悪くないです。ただオススメできるのは「色々なイヤホン。ヘッドホンを使ってきたが自然な音の製品が欲しい」という方です。
高級ヘッドホンを初めて買う方は絶対に試聴をしてから買ってください。手放しでオススメはできません。かなりマニア向けだと私は思います。(元々プロが作曲の為に使う製品のため)
以上モニターヘッドホンとアニソンの相性についてでした
ここまで読んで頂きありがとうございます。