まず結論から、効果はあります。
今まで何回かリケーブルをしたことがありますが、音は確かに変化したと感じることが多いです。もし初めてのリケーブルに挑戦するという方がいるなら気を付けてください
「リケーブル=絶対に音が良くなる」ではないのです。
リケーブルに失敗したと感じた時
数年前に JVC HA-FD02の特徴的な高音を更に研ぎ澄ますべく、同じく高音の解像度アップに定評があったNOBUNAGA Labsの村正を購入しました。
音がどう変化したかというと、華やかな高音というよりはかなりピーキーで曲によっては刺さることが多い音に。チタンノズルの特徴を極端にした様な音とも感じました。バラード等ゆっくりした曲だと合うのですが、ポップス系だと耳が痛くなりました。
つまり、「高音特化×高音特化だとバランスが崩れる可能性アリ」ということです。特に HA-FD02は純正ケーブルで刺さる手前まで高音が伸びる所が魅力の製品です。下手に介入するとメーカー側が想定しない音になるのは十分考えられます。
リケーブルに成功したと感じた時
現在私がJVC HA-FD01(FD02のノズル交換ができるモデル)に使用しているのはNOBUNAGA Labsの澪標です。このケーブルは主にボーカルなど中音域に定評があるモデルで、 HA-FD01の高音はそのままで、ボーカルの艶や伸びを更に美しくグレードアップしてくれます。
また過去にonsoのiect_01の2.5バランス接続モデルを使用したことがあるのですが、こちらでは低音がより軽快になり、ポップスのノリが良くなったことを覚えています。
リケーブルは「足りないもの」を補う為にする
上記の経験から推察されることは、「リケーブルは足りないものを補う為に行うと成功しやすい」ということです。澪標なら中音域、iect_01なら低音域というようにそれぞれFD01の長所以外を補っています。
実際に村正を高評価していた方は、元々中音~低音域に主軸を置いたイヤホンに使用した結果、高音域のキレが改善したとレビューを書いていた気がします。
もしあなたが高音域特化のイヤホンを所有していて、高音域に不足を感じるならリケーブルする予算でより高価格の製品を購入すべきでしょう。
まとめ
リケーブルはイヤホンのグレードアップではなく音を整える程度のものだと思いましょう。
稀に超相性の良いケースもありますがイヤホンの基本傾向は変わりません。
5万のイヤホン > 3万のイヤホン+2万のケーブル ←基本これ
ネガティブなことばっかり書きましたが、やっぱりリケーブルって楽しいです
コスパはともかくお気に入りのイヤホンをカスタマイズするのは正にロマン。見栄えを変えられるのも最高です。(個人的には白色ケーブルがたまらないです)
そういう訳で後悔しない為にも試聴は必須です。
ここまで読んで頂きありがとうございました。