アニソン用イヤホンの駆動方式まとめ

イヤホンの駆動方式の特徴を知ろう!

今回は具体的にイヤホンの駆動方式について書いていきます。ざっくり3種類

ダイナミック型(D型)

ダイナミック型は一般的なイヤホンに用いられる駆動方式で、ヘッドホンも多くがダイナミック型を採用しています。

低~高音域で目立った不得意がない万能性が特徴(ただしイヤホンの個性による)

一般的にドライバーが大きいほど有利と言われているためハイエンドモデルになるにつれ大型化していく傾向があります。

例 ゼンハイザー IE300

バランスド・アーマチュア型(BA型)

バランスド・アーマチュア型は補聴器に使われていた技術を応用した方式で、その特性上ボーカルの表現がD型に比べ有利です。またドライバーのサイズが小さくできるのもメリット。(価格はD型より高価になりやすい)

D型に比べ一つの音域に特化している分、音域の得意不得意が顕著です。これを解消するために低、中、高音域それぞれに個別のBAのドライバを使用したマルチドライバー(通称多ドラ)のイヤホンも存在します。多ドラBA型イヤホンはさらに高コストで物によっては各帯域のつなぎ目が不自然になるなどの弱点も。

  • シングルBA(ドライバー1機)→美しいボーカルと自然な音域・低音には不利
  • マルチBA(多ドラ)→シングルBAの弱点を克服・パワーが必要等少し扱いにくい

例 SHURE SE846(多ドラ) Etymotic Research ER4SR(シングル)

シングルBAなら比較的音数の少ないアニソンに有利。

例を挙げると↓

一方fripSideのような電子音マシマシ系ソングだと音がダマになってしまう印象あり。

良くも悪くも特徴的な音を出すので、複数のイヤホンの使い分け前提の購入をオススメします。

ハイブリッド型

D型とBA型の両方を搭載し、お互いの欠点を補うことができるのがハイブリッド型の特徴。

その分価格はBA型(シングルドライバー)よりも高価なものが多い。

選べるラインナップは少なめ。

例 Sony XBA-N3, qdc Uranus など

私のオススメはダイナミック型

ダイナミック型のメリットは何と言っても種類が豊富で選べるモデルが多いことです

「せっかくお金を払って買うのならボーカル特化のBA型が欲しい!」という方

私はD型、BA型両方を所持し数年間使い分けて比較した結果、D型の方がより美しいボーカルを聞かせてくれると判断したのでBA型を売却しました。一方的にD型だからボーカルの表現力が劣るというのは間違いです。

ここまで前回と合わせて、イヤホンの得意な音域と駆動方式について触れてきました。

次は実際に私が購入してきたイヤホン・ヘッドホンを振り返りながら、開放型・密閉型ヘッドホンとD型・BA型イヤホンの比較から得た私の考えを書いていこうと思います。

続く